銀皿航海 蹴球7日制

横浜F・マリノスサポーターです。好きな言葉はシャーレです。

戦評

大津祐樹、ポジションはハードワーク

2001年以来、17年ぶりの決勝戦進出なる。 準決勝で敗退すること、何度か。元日以来、また同年にカップ戦ファイナリストととして、埼玉スタジアムのピッチに立つ。 最多優勝の鹿島アントラーズを破り、近年で3回も決勝に進むガンバ大阪を圧倒しての堂々の決勝…

最高の勝ち方で鬼門突破【YBC準決勝1・鹿島戦】

山中亮輔のフリーキックで始まり、山中亮輔のフリーキックで終わった試合だった。同じ左足から、等しく強烈なシュートが放たれたものの、前者はポストを叩き、後者は曽ヶ端準の手を弾いた後に最高の幕切れをもたらした。 神様、仏様、ウーゴ様。この日の昼に…

ウーゴ ヴィエイラの歓喜【J1第29節・札幌戦】

生温かい雨がピッチを濡らしている。でも、つまらないミスが減った。習熟したためか、チームの調子が上がってくるとこういうものか。 チャナティップは縦横無尽に駆け回る。場所は扇原貴宏の横だ。これだけスペースを与えると、彼のキープ力、小刻みなステッ…

仲川輝人、独走。5発大勝【J1第28節・仙台戦】

試合前のDAZNのインタビューで、前対戦での大敗からどのように対応するのかと問われた渡辺晋監督の苛立たしげな回答は、「カップ戦のセカンドレグじゃあるまいし、得失点差なんか関係ない」 なるほど。では、事実だけ書いておこう。2戦トータル、13-4。嫌な…

山中亮輔、復活の狼煙【J1第27節・磐田戦】

混沌極まるJリーグ。降格圏に足を突っ込むほど悪くないとみんな思っている。けれども、約半数のチームが残留争いに加わっているという恐ろしい現実がここにある。でも町田が頑張り、自動昇格枠の1つを消そうとしてくれている。しかも今年から入替戦が復活し…

久保建英は覆われた殻を破れるか

サッカー選手としては日本で一番有名なティーンエイジャーであり続けた。FCバルセロナ育ち、将来を嘱望される存在ながら彼の力が及ばない事情で、回り道を選ばざるを得なくなったと言っていいだろう。帰国してJリーガーとしての道を歩み始めたことにより一層…

「おまえら、下向いてんじゃねーよ」【J1第19節・広島戦】

3試合で11失点では勝てない。攻撃サッカー志向のツケだと、メディアは言う。でも、ある意味では合っており、それだけではない。 仙台での大勝が衝撃的なら、味スタと三ツ沢の連敗もまたそれを上回るショックだった。 あっさりした失点が増えた。失点すること…

ボスとともに試練を乗り越える【J1第17節・FC東京戦】

松原健のハイキックをファールと判定された時に、試合の趨勢は決まってしまったのかもしれない。 壁の右端に配置された喜田拓也は、隣の中澤佑二より頭一つ分小さい。そこを通された。直接フリーキックによる早すぎる失点。アレ、ハイキックが取れたのなら間…

1点目のそれを見た時に思った、おいおいシティかよ【J1第16節・仙台戦】

スイッチを入れたのは伊藤翔だった。 後ろ向きに受けたボールを何の迷いもなく、ワンタッチで戻す。素早くやりきれ。そんなメッセージが明確に込められていた。 受けたのは喜田拓也。これもワンタッチで、5レーンの最も左を走る遠藤渓太の前方へ送る。ほぼ独…

黙祷とダービーは関係がない

異様な音声だった。 7月11日の夜、ニッパツ三ツ沢。両チームの選手が横一列となって、豪雨災害の犠牲になった方に対しての黙祷が捧げられる。 中継を見返すと、黙祷の開始を告げる場内アナウンスも聞こえる。電光掲示板には、黒地に白文字で黙祷と2文字が広…

ウーゴ残留記念試合、またの名を天皇杯3回戦。時々ダービー。【天皇杯3回戦・横浜FC戦】

雰囲気は良くなかった。支配すれどもゴールは奪えず。ボールは回っているのにフィニッシュまで辿り着かないからだ。 そんな折に、先制点を奪われてしまった。もう間もなく試合に入ろうと、二人はタッチライン際にいたのだ。伊藤翔とウーゴ ヴィエイラ。一時…

もろくて、それでいて揺さぶる【YBCプレーオフ第1戦・神戸戦】

アウェイゴールが価値のあるものという前提に立てば、2失点は痛い。 4-2で先勝というものの、これで舞台を神戸に移しての第2戦は、神戸は2-0でも勝ち上がれることになったのだ。アウェイゴール、それも2点というのは一定の価値がある。もう少し点差をつけて…

此の横浜に優るあらめや?!【J1第15節・長崎戦】

こんなに足取りの軽いスタジアムからの帰路はいつ以来だろう?と考えながら、もしも、1-2のまま終わっていたとしたら、ということも考えた。 5得点取った後だから、少しだけ余裕を持って振り返れるが、この試合に至るまでの巡り合わせを考えたら、十分にあり…

現時点でポステコグルーが無能とか言っている人への反論

まあ確かに、チグハグである。 用意されたタオマフがガンバ柄に見えてしまうという皮肉のようにチグハグで、そのタオマフが一番勢いよく振り回されたのが、試合中のゴールシーンや勝利の凱歌を歌う時でもなくハーフタイムのminmi登場のくだりと言うのもチグ…

喜田拓也、復活弾。これが目指している得点【J1第13節・名古屋戦】

大津祐樹が最前線で身体を張って、残したボール。いつもそこにいる山中亮輔が緩めのボールを櫛引とホーシャの間に送る。二人の距離感が微妙に甘かった。そこに喜田拓也が入り込む。すり抜けるように、身体を投げ出して飛び込む。上背は関係ない。この先の決…

誰も革命を止めてはならぬ【J1第12節・磐田戦】

この試合で良かったこと。仲川輝人が意地でJ1初得点をあげたこと。 ルヴァン杯ですらスタメンで出られない日々を超えて、2ヶ月でここまで来た。着実にステップアップした。いつもの「惜しい仲川」だったなら、ウーゴ ヴィエイラのPK失敗のボールに詰め寄っ…

信じた道を行け!【J1第11節・鹿島戦】

まるで中村俊輔。多くの人がそう言った。 あれほどの綺麗なフリーキック、私たちは俊輔以降見たことがなかったし、この先もそうそう見られるものではないとそう思っていた。 彼のポジションはタスクも多く、バランスは難しい。逆三角形なのか、正三角形なの…

フルボッコのような、勝てたかもしれないような【J1第6節・川崎戦】

もう今晩は広島戦。15連戦がキツイのは選手だけではない。ものぐさな私にとっては前の試合を振り返っておくラストチャンスということになる。しかも日付を置くと、代表監督が突如として代わったり、明け方には欧州CLで衝撃の大逆転劇が起こっていたりする。 …

バブンスキーの技と、ウーゴ ヴィエイラの勝負強さ【J1第4節・浦和戦】

春の珍事という言葉がある。水戸さんや岡山さんらが無敗で昇格圏を走るJ2。失礼な話だが、古くから番狂わせに対して使われてきた。春、新シーズンが始まる直後には往々にして、下馬評とは異なることが起こる。 だが、下馬評を作ったのは神ではなく人。正しい…

完敗で16位!降格待ったなし!…とか言ってる人、そこに座りなさい【J1第2節・柏戦】

柏もC大阪も強かった。柏の方が最終ラインが固くて、撤退気味の戦いでもあれだけ固くできるのだから、やはりアジアを戦うチームは違うなと感じた試合。特に新戦力のパクとかいうセンターバック、出場停止の中山の代役だったはずだが、ウーゴ ヴィエイラを狙…

危険いっぱい。大敗もあり得たが、まずはノッてみよう【J1第1節・C大阪戦】

前半3分には中町公祐の強烈なミドルシュートを間一髪、キムジンヒョンが弾き出す。 6分の柿谷曜一朗のゴールはオンサイドだった。あの瞬間のオフサイドラインは(中澤佑二よりも深かった)ボールの位置であり、中澤よりは前にいたがボールよりは後ろにいた柿…

柏、等々力、準決勝の三重苦を突破!あと一つ!【天皇杯 準決勝・柏戦】

あんなにもマリノス側の、つまり普段は水色チームが陣取っているホーム側のスタンドは早々に売り切れ、黄色側チームの席ばかりが残っていたのに、さすがは天皇杯。席は二等分され、まるでマリノスと柏のサポーターが同数かのような錯覚を受ける。 それでも決…

激勝!鹿島を止めた誇らしき勝利【J1第30節・鹿島戦】

何から書けばいいのか分からない。すごい試合だった。とても勝てるような内容ではなかったというのが率直なところだが、勝った。もっと勝利が相応しいのに勝てなかった鹿島戦はいくつもあった気がする。でも勝ったのは、マリノスだ。執念のような、スタジア…

既視感ある引き分け劇【J1第29節・大宮戦】

ゴールを二桁に乗せたばかりのウーゴ ヴィエイラがこの日最初のチャンスで、相手DFと衝突し、膝を抑えて倒れ込んだ。 前半15分、一度は再びピッチに戻ったものの、自ら倒れこんでしまい富樫敬真との早すぎる交代。強行でプレーを続けようとして結局、交代と…

Get well soon MANABU, Get better F-marinos! 【J1第28節・G大阪戦】

イッペイ シノヅカが淡々と仕事をした。中央でフリーになったウーゴ ヴィエイラへ。だがフィニッシュの前に、DFがシュートコースを塞いできて打てない。 切り返した後に強引に打ったシュートのこぼれ球を拾ったのは新エース、マルティノスだ。対峙した初瀬は…

ウーゴのシュートは練習する類のものなのか??【天皇杯4回戦・広島戦】

そりゃあもう、敗色濃厚な2失点。たった15分の間だから、まだ75分ある。いや最終的には100分以上残っていたのだけどそれは後の話。それに、点の取られ方がかなり悪かった。ボールウォッチャーだらけ?のコーナーキックと、捲土重来を期したはずのボランチ・…

柏戦の後と、天皇杯のことをまとめて

あれをファウルとされるなら、どうボールを取ったらいいか分からないと、喜田拓也は言ったそうだが、正当なフィジカルコンタクトやタックルと、ファウルの境目にあるプレーだったと思う。到底、明らかな誤審などと呼べるような判定ではない。吹く人、吹かな…

失ったのは勝ち点だけだ、自信まで失うことはない【J1第25節・川崎戦】

これが川崎の普段からの強さなのか、それともマリノスのために対策されたものなのかは、よく知らない。 ハイプレスと一言では片付けられない3つほどの重点ポイントがことごとくマリノスを苦しめていた。 1つ目、扇原貴宏封じ。出どころである扇原にプレッシ…

何かが生んだ決勝点【J1第24節・FC東京戦】

ファーサイドに走り込んでいたウーゴ ヴィエイラは渾身の力でヘディングした。そのボールは二度跳ねた。まずはウーゴが基本に則って、ピッチに叩きつける。それから、クロスを上げた扇原貴宏がいる、すなわち逆サイドのゴールポストを叩いたのだ。ボールはそ…

3連戦3連勝。無失点が誇らしい【J1第22節・鳥栖戦】

自陣でボールを奪った山中亮輔は、齋藤学とのワンツーリターンを受けた。周りに行く手を阻むDFはいない。それなら進むだけだ。ハーフウェイラインを超えて、ペナルティエリア付近まで進むと、ようやく鳥栖のDFが寄ってきた。俺自身が決めてやる。山中の魅力…