マリノスにシャーレを2019

横浜F・マリノスサポーターです。好きな言葉はシャーレです。

残り5試合、15ポイントを巡る攻防

ジャスト2ヶ月前、残り10試合だった時に、こんな記事を書かせてもらった。
www.f-schale.com

残り10試合時の順位は3位だった。今も3位。このポジションは変わっていない。

J1は24節が終わった。
①FC東京(以下、瓦斯)49
②鹿島45
③横浜FM42
④川崎41
⑤広島40
という順位である。残りは10試合、当然だが積み上げられる勝ち点は最大で30。

しかし大きく変わったのは首位とのポイント差だ。7が「1」に縮まったのはとてつもなく大きい。2位の鹿島との差も3から1に。この5試合でマリノスが稼いだ勝ち点は13であり、これは18チーム中最も多い。
どれくらいの変化かというと、「優勝争いに踏みとどまりたい3位の横浜F・マリノス」と呼ばれていたものが、「上位3強の中、逆転で15年ぶりの優勝を狙う横浜F・マリノス」と表現されるくらい違う。

2018年の29節終了時は下記の通りであり、右側には最終勝ち点と順位を示した。
1 川崎F (57) → 1 (69)
2 広島 (56) → 2 (57)
3 鹿島 (46) → 3(56)
4 FC東京 (46) → 6 (50)
5 札幌 (44) → 4 (55)

ちな2017年
1 鹿島 (64) → 2 (72)
2 川崎F (59) → 1 (72)
3 柏 (53) → 4 (62)
4 横浜FM (52) → 5 (59)
5 C大阪 (51) → 3 (63)

ちな2013年
1 横浜FM (56) → 2 (62)
2 浦和 (54) → 6 (58)
3 広島 (53) → 1 (63) 19
4 鹿島 (50) → 5 (59)
5 C大阪 (50) → 4 (59)

当たり前だけど、もうプレッシャーが違う。毎週末、スタジアムでの熱狂を思い浮かべて平日を乗り切る人は多いと思うが、去年の今頃はメランコリックな残留争い。1年経てば優勝争いの摩訶不思議。これぞ、昇格即優勝とか普通に起こる極東のトップリーグ。2部が魔境とよばれるならば、1部は混沌。ああ、海外厨にもどっぷり浸かって欲しい。君の国のフットボールはかくも尊く、予測不能だよと。

残り5節ともなると、残10試合の時と比べるとハッキリ違う!!!…と言いたかったが、見比べるとほぼ何も変わっていない。

以前に、「残り10試合で首位に立っていたチームは近年ほとんど逆転され、優勝を逃している」と書いた。昨年はちょうど首位独走から、後半に歴史的失速をした広島がついに川崎に捉えられた時で、まさにこの逆転が起こった後、ということになる。

1ステージ制の年に限ると、2010年から2012年は3年連続で29節終了時に首位のチームがそのままゴールテープを切っている。

ああ混沌。日程くんと言えども、なかなか最終節で直接対決を実現したケースはない。最終節の瓦斯戦では鹿島のこの後の成績次第では、「勝った方が優勝」などというケースもあり得る。引き分けなら鹿島が漁夫の利とかいう展開もありそうだけど…。

そうなると、2003年の磐田との直接対決勝利+鹿島が勝利を逃したことによる完全優勝達成時を、かつてないシチュエーションが生まれる。

…だめだ。今ですら、そんな想像に心拍が耐えられない…。緊張のあまりに、1日3回しか飯が喉を通りそうにない…。とりあえず星勘定に逃避しよう。

瓦斯 a分 a磐 h湘 h浦 a横
鹿島 h浦 h川 a広 h神 a名
横浜 a鳥 h札 a松 a川 h瓦

「残り5戦5勝でも鹿島次第」というのが算数である。鹿島との直接対決が残っていないため、鹿島が5勝してしまうとアウトということだ。だが、そう簡単にはいかないだろう。上位同士はもちろんのこと、残留を目指すチームは死に物狂いで、中位のチームはノープレッシャーで来る。
残り5連勝なら、マリノスは7連勝フィニッシュということになるが、そんなのクレイジーだ。鹿島が5連勝するとかいうのもクレイジー。

できない、と言っているのではない。5連勝すれば〜と極めて実現の難しいことを妄想ことが無意味だと言っている。そう、つまりこの記事は無意味だ。

だけれどね、そのクレイジーに挑むんじゃないか。この妄想と星勘定、去年はただの苦行だったのに、こんなにも楽しいじゃないか。フットボールの試合は90分だけだし、スタジアムに居られるのはその日だけ。でも妄想は無限大でプライスレス。

毎試合決勝戦。5つ勝てばたぶん頂点。最終節まで40日あまり、珠玉の妄想は続く。超満員の日産でマリノスが掲げるシャーレの色は。その日に浴びる酒の味は。翌日に書く記事の見出しは。

リーグタイトルを獲ろう。絶対に獲ろう。みんなで獲ろう。ああ、楽しいなぁ…。

パギさんのキックミスと、オフサイドの判定における4級審判の考察

「Jリーグ ジャッジリプレイ」でも取り上げられたマリノス対湘南のプレーについて、世界の4級審判こと私が見解を述べる大好評のこのコーナー。いや、初めてです。ごめんなさい。今更と思われるかもしれないけれど、仕事の関係で記事に着手してから一週間が経過してしまった…。

 

 

まず見てない方は、YouTubeのリンクから「問題のシーン」をどうぞ。

 


オフサイド判定 古林選手はGKに影響を与えている?【Jリーグジャッジリプレイ2019 #29-2】

 

1, 論点①古林はオフサイドポジションにいたのか

なんでそこに疑問が出るのかなぁレベルだったが、オフサイドラインを引くことで明確に「古林はオフサイドポジションに居た」ことは全員一致した。いや違う、という方はいないはずである。

 

2, 論点②古林はオフサイドの要件を満たしていたのか

オフサイドポジションに居たからと言って、ただちに反則となるわけではない。これ、大事なポイント。ではどんな時に、オフサイドの反則が適用されるのだろうか。JFAの競技規則を見てみよう。

 

https://www.jfa.jp/documents/pdf/soccer/lawsofthegame_201920.pdf

第11条「オフサイド」にある文章を今の変わらないように言い換える。

 

ボールが湘南の選手によってプレーされたか、触れられた瞬間に、湘南の選手がオフサイドポジションにいる場合、次のいずれかによってそのときのプレーにかかわっている場合に罰せられる。


A◦ 湘南の選手がパスした、または、触れたボールをプレーする、または、触れることによってプレーを妨害する。

 

または、
B◦ 次のいずれかによってパギのプレーを妨害する:
1・ 明らかにパギの視線をさえぎることによって、パギがボールをプレー する、または、プレーする可能性を妨げる。または、
2・ ボールに向かうことでパギに挑む。

 

または、

3・ 自分の近くにあるボールを明らかにプレーしようと試みており、この行動がパギに影響を与える。

 

または、
4・ パギがボールをプレーする可能性に影響を与えるような明らかな行動をとる。

 

なおゲキサカ“幻の失点”招いた横浜FM朴一圭、飛び出し続けて大仕事!「ああいうミスがあっても…」 | ゲキサカで議論されているのは、パギのクリア時の話であり、本稿の1項の前提に反している。

このAおよびBの1〜4について、考えてみる。

 

3, 原さんと上川さんの議論が噛み合わないポイント

当然のことながら、今回、古林選手はボールに直接触っていないため、論点は「B」のみ。

 

原さんの主張:

 ・コレはオフサイドの反則が正しい。

 ・古林が居なければ、朴一圭はダイレクトプレーを選択する必要がなかった。

 ・古林が近づいてきたからこそのキックミスであり、古林がボールの「近く」にいて、「影響を与える明らかな行動」を取っていたと十分見なせる。

 

上川さんの主張:

 ・オフサイドを取ったのは誤りであった。

 ・古林はボールに近くない。なぜならばボールに足が届く距離には居ないので、プレーに関与したとは言い難い。

 ・また朴に接触する可能性も乏しく、真横から見る副審からは二人の距離が実際よりも近く見えたのかもしれない。

 ・ただしボールの方向に向かっていることは確か。

 

と、B3、B4の可能性を真っ向から否定し、強いて言うならB2にかなという程度。対して原さんは「現場の感覚で言えば、これは関与していると皆んなが言うだろう」。上川さんは私たち審判が共通認識として持っているオフサイドの定義には当てはまらないとまったく相容れない感じに。

 

4, 私なりの結論

議論がまったく噛み合わない理由は、「主観だから」。これに尽きると思う。確かに審判の教本と言うか、IFABが定めているプレーに関与の定義で言えばもっと狭い、もっと近い状態というのが前提になっているのは、確かにそう。ここ大事なポイントなのだけれど、サッカーの「ルール」についての最高機関は、FIFA(国際サッカー連盟)じゃなくて、国際サッカー評議会と訳されるIFAB(=アイファブ)なのだ。

 

今回、上川さんが言う「プレーに関与」とはこの原則性に基づくもので、ルールを厳密にかつ、精緻に適用するならば、やはり上川さんの言う通りだなのだろう。ルール原理主義的には。あそこまで言うからには上川さんにも、それはそれで絶対的な自信があるとか。

 

だが私はそれでも、「関与」したと言うが正しいと感じた。そこに私が居たのなら、と言うのはあまりにも不毛だけれど、猛然とボールに向かうヒゲモジャを見たら、咄嗟にフラッグ上げるだろう。まあお髭は関係ないのだけれど、ボールに絡む気マンマンなのは間違いなく、その姿勢を感じ取った瞬間に私はオフサイド認定する。

 

ブラジルで蝶が羽ばたくテキサスでハリケーン?が起こる?的な話がある。「バタフライ効果」である。おお、突拍子もなく知的な話が始まった。

 

何が言いたいか。自然界のあらゆる事象は因果関係を持って繋がっている。とするならば、同じピッチで同じ時間にいる有機体同士が影響し合わないはずもない。ボールパーソンの球出しの早さは、数十秒後のゴールに直結する。サポーターの声だって、いやピッチ側の蝶の羽ばたきすら直結する。

 

何が言いたいか。上川さんは遠いというけれども、ブラジルとテキサスに比べて遥かに近い。関与していないはずがないのである。あ、極論ね、極論。私のようにテキサスとブラジルを同じピッチ内に扱う審判もいれば、そうでない人もいる。つまりは主観なのである。主観はコントロール、定義し尽くすことはできない。

 

今回の、「オフサイドを取るべきでなかった」という上川さんの結論は、「映像を後から見た上での」という注釈も番組の中でつけておられる。もし得点が認められたなら、原さんがマリノスの監督だったならばピッチ内は抗議の嵐だっただろう。 

 

つまりキックミスしないようにがんばろう。つまり審判の判定を信頼、リスペクトしよう。

 

で、私たちの歓声は、バタフライよりも効果大だと信じて応援しよう。

 

現場からは以上です。

 

 

 

 

 

 

首位と勝ち点差1。縮めたのはあの左足の軌道【J1第29節・湘南戦◯3-1】

湘南にとっては出直しの一戦。曹貴裁監督が退任した後、浮嶋体制となっての初戦なればこそ悪い流れを、大量失点の記憶を拭い去りたいと考えるのは当然のこと。

 

だがマリノスのぶつけてきた強度は試合開始直後から、湘南のはるかに上を行く。開始59秒でエリキがCKを得ると、そのわずか3秒後には、ショートコーナーでリスタートを果たす。湘南守備陣にマークの確認の時間すら与えないマリノスは、ファーサイドで仲川輝人にフリーでボールを渡すことに成功した。慌ててスライディングで右足のシュートコースを消すDFをたやすくキックフェイントでやり過ごすと、左足でコントロールの効いた浮き球でGK秋元の届かないコースへ。

 

これが決まっていたら、おそらくまたも6失点の悪夢が蘇り、ものの数分でゲームが壊れていたかもしれない。それを鈴木冬一が頭でかき出した。ここに湘南の出直しへの意欲が現れている。

 

攻め込むマリノスと、なんとかカウンターに賭ける湘南の狙いは分かりやすい。決壊しそうでしない湘南の身体を張った守備と、サイドにエリキが自由に流れるとみるや、2人がかりで挟むなど対応する。カウンターを展開するときはできるだけ少ないタッチで前へ運ぶが、高いラインであってもチアゴ・マルチンスのチート的スピードと、朴一圭の果敢な飛び出しによってチャンスらしいチャンスを作らせない。

 

ただし18分のCKのこぼれてきたボールをエリアライン付近からダイレクトで放った山口の一撃は間一髪でパギがゴールマウス上へと弾いてくれた。セットプレーからの一発を狙う湘南としては勢いに乗りかけたはず。

 

繋いで、ずらして、崩すいつものマリノスと、守備陣形を変えて速攻の一撃にかける湘南の競り合いは続くが、押しているマリノスからすれば無得点の時間が長くて焦れてくるころ。「ゼロゼロでの折り返しという湘南の最初のミッション達成が見えてきた頃。

 

湘南のわずかなスキを生んだのは、またも果敢に飛び出してきたパギのクリアだった。

 

違う、クリアではない。明確な意志を持ったロングパスだと信じていた選手が1人だけいた。仲川だ。それを仲川とともに追いかけるべきだったのは、山田か、もしくは松田か。タッチラインを割ると、早々に見限ったボールをテルだけが諦めていなかった。ライン際すれすれ、高く弾むボールを胸いっぱいでおさめると、ターボな前進を開始する。がら空きの右奥深くまで侵入だ。

 

この一連の流れのプレーから、左サイドに一度は流れたボールが喜田拓也のもとに渡り、テルは再びパスを受ける。後右方からは松原健が外を追い越す動きを見せて、テルもまた右手で松原の進行方向を指差すのである。「ここへ行け。そうしたら俺はパスを出すよ」というわざとらしいまでのメッセージ。

 

そして実際にはフェイク。瞬時に左足に持ち帰るのを見て、2枚のDFがシュートコースを閉じるがもうテルの勝ち。前半2分では仕留められなかったのとほぼ同じ位置。今度はより高く左足でコースを狙う。どうやっても秋元は届かないし、頼みの鈴木は今度はテルのフェイントにつられてピッチに横たわっていた。今季12点目で先制。左足での速射砲。それに正確だ。この落ち着きというのはどのように身につけたのだろう。

 

ATの喜田のシュートはポストに弾かれてしまったのだが、試合を制圧。早く2点目がほしい。取れないと苦しい。そんな時にきっちり取れるのが、今のマリノスだ。これを「決定力」と呼ぶのだと思う。

 

後半開始からまもない53分に、再び仲川がエリア付近で倒され、ゴールまで20mほどの直接FKを獲得する。蹴るのは誰か、と想像して期待が高まる。

ファーを狙うなら、ティーラトンの悪魔の左足がある。正確さでは負けていない得点王マルコス・ジュニオールが右足で壁の上を撃ち抜く手もある。

 

ん? マテウスが蹴りたそうに、こっちを見ている…? いやー、ないでしょう笑。この日のマテウスは、クロスでミスを連発していたからだ。マテウスはない。それは秋元も思っていたのではないだろうか。聞かないけど。

 

大空翼が蹴るようなドライブシュート。スローのリプレーで見る縦の微回転が美しい。はるか上空へ抜けそうな軌道は突然落下して、左足のインサイドで蹴ったとは思えない弾道で、ネットに突き刺さる。キャプテン翼の実況なら「突き刺さったァァァ」という表記がふさわしい突き刺さり方だった。

 

マテウスが結果を出したなら、60分から途中交代の遠藤渓太もやるしかない。68分に左サイドを単騎で切り裂くと、エリア内で岡本に倒されてPKを獲得した。渓太自身はもちろん、傍らのエリキがそれ以上に大きなアクションでガッツポーズを見せた。ボールを静かに抱き上げてセットしたマルコスが落ち着いて(この力任せでなく駆け引きに勝利した落ち着きが本当に素晴らしい)左側のサイドネットに決めて、3点目を挙げて勝敗を決めた。

 

・最後の失点場面における集中力がどーの

・流れの中で得点は1つだけがどーの

・途中交代となったテルの太腿の状態があまりに心配だの

・マツケンはもう出場停止がどーの

・家本主審の笛を吹く吹かないは明確で素晴らしかったが湘南に警告に値するプレーがいくつかあったんじゃないの

・エリキのヒャッハーが可愛いの

・帰国直後のはずのブンちゃんの守備強度が素晴らしかったの

 

そりゃまあ色々ある。湘南の危険に見えるプレーにいくつか閉口したのだが、前半特に「接点」で勝ったのが大きい。速いだけじゃなく、マリノスのパワフルさも見逃せない。それに一瞬のスキを見逃さなかったテルの行動、左足の速い振り。最高だ。

 

鹿島が松本相手に引き分けにとどまったために、鹿島と瓦斯を勝ち点1差にマリノスが迫る。5戦前、3連敗時には9だった首位との差をここまで縮めた。

 

あと5試合、一説によれば、ACLの出場確率は80%を超え、4%と言われた優勝確率も20%になったそうだ。それを上がった!と見るか、まだ低いと見るかは大した問題ではない。確かに頂上が見えてきた。

 

止まりたくない、止まる理由もない。

 

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月と鼈、マルコスとK

文武両道という言葉が大嫌いだった。文武両道を目指すヤツがいけ好かなかった。運動ができるやつは女の子にモテる。せめて成績は悪いべきだし、両方できるやつはそうは居ない。絶望的なまでに足が遅く、運動神経のない私はテストの点数でしか抗えなかった。だから余計にもてなかったし、運動音痴な芸人を集めて笑う番組が遺伝子レベルで許せないのである。鼈(すっぽん)な私は、いつも月を見上げていた。きっとみにくい表情で。

 

子供の頃は、「サッカーが巧ければ巧いやつほど勉強していないのだからろくな大学に行けない。モテるやつほど苦労を知らないから性格は悪いに決まっている」と本気で思っていたし、よもやそんな発想をするネガティブな自分が最も性格が悪いということは想像だにしていなかった。ああ、やだやだ笑。

 

サッカーの巧いブラジル人は巧いほどにヒャッハー体質で、練習を真面目にやらないとか、下手くそな日本人ほどコツコツと練習をするとか、思っていそうな若かりし自分がもし、今目の前にいたら。

 

マルコス・ジュニオールの銅像を作って、その金型で殴打したい。マルコスが挙げた得点の数、13回と、離脱している盟友エジガル・ジュニオの11得点分もおまけ付きで。

 

順応性が高く、勝利への渇望が強く、ゴール前では誰よりも落ち着き、ハードワークを惜しまず、ピッチの外でも努力を怠らない。

www.soccerdigestweb.com

そんな選手が今、優勝争いの只中にあるチームの中心にいる。プロの鑑であり、良い影響しか与えない。

「朱に交われば赤くなる」という言葉は環境によって人は左右される事を表す。間違いなく今のマルコスは、途中加入の陽気なブラジル人選手にも好影響を与えている。(もちろんマルコスだけの功績ではなく、チームの雰囲気そのものがマルコスを鼓舞している)

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とはいえ、マルコスも最初からマルコスだったわけではないと、トリコロールタイムズというホームゲームの際に配布されるマッチデイプログラムのようなフリーペーパーのインタビューで告白している。

 

親元を離れた頃の回想、サッカーに真剣に向き合っていたわけではなかった日々。でも人の導きもあって、今のマルコスの姿勢に変わったのだという。これも環境のおかげだ。環境にまったく依存しない人間などいない。ともかく、実力と人間性を高いレベルで備えるマルコスは生まれた。

 

 

ここで蘇らせる記憶。理解を深めるための禁断の比較。

「ではなぜ、カイケはカイケだったのか。」文武両道を許せなかった狭量な私には理解不能だったろう。不両道もしくは不良道だったカイケ選手の影響が大きい。

 

下手でもいい、一生懸命ならば。

サボり癖があるのは仕方ない、でも彼はやる時はやる。このどちらかなら許せたのだ。でも、実力も、やる気もなかった。いや、ルヴァンカップの大宮戦のあの一撃を除けばね。それでも1億円は、払えない。今なお返して欲しい。プレーのDVDでは人柄は到底分からない。そんな当たり前のことすら、分からなかった。

 

そしてあとから知らされる3年とも、4年とも言われた複数年契約という呪縛。その後はディスカウント・レンタルにより、自らの年俸負担を減らすしかなかった。

彼は、救世主のように崇められて来日した。だが、当然のことながらチームにはチームのやり方があり、馴染めなかった。馴染もうとも思っていなかった。高額なサラリーそのものが目的化してしまい、Jリーグで自己を向上させる気がなかった。周りのブラジル人選手も、彼の態度を改めさせるどころかむしろ引っ張られて行ってしまった記憶すらある。

 

信頼が生まれることはなく、ベンチから外れればチームの試合中にもかかわらずSNSにプライベート写真を投稿。練習にも参加させてもらえず、そして不良債権へ。

 

マルコスの銅像が建つ、ほんの3年前に同じプロチームで起きたことである。

 

で、今。エジガル・ジュニオとエリキ、マテウスも皆レンタルで、当時のカイケが完全移籍だったというパラドックス。いや、アレに懲りた教訓が活かされているのかも。

その中で唯一、完全移籍、つまり完全にマリノスの選手であるのが、マルコスなのだ。

だからこそクラブ史に残る暗黒写真を、あえて今、このブログにも載せよう。ともに笑おう。マルコスがついている俺たちだからこそ、この写真を見つめ直すことができる。

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フィジカルチェックを受ける救世主。ただ笑っているだけなのに人柄も素晴らしいと公式は伝えた。

 

『マルコスはF・マリノスの偉大な選手だったな』と思い出してくれれば。そうなれたら、嬉しいですね。

 

むう。本気で言っている高潔性。

 

あの時があったからこそ、マルコスのありがたみが分かる。アレすらもクラブの引き出しの1つとすればいい。

 

マルコスにも良い時もあれば、悪い時も来るだろう。ただ、このマルコスは、そんな時こそ応援したくなると思うんだけど。

 

2019年の残りも、2020年も、そのまた先も、マルコスにVAMOS!と声援を送り続けたい。

勝利とタイトルの記憶とともに、マルコス・ジュニオールの名を語り継ぐことを誓おう。

 

子供と一緒に撮ってくれた写真は宝物にします。

 

 

ともに強いマリノスを

ไทยแลนด์ 2-1 ยูเออี

最初は、ティーラトン絡みのツイートで試合結果を知った。訳すと、THAILAND🇹🇭 2-1 UAE🇦🇪という意味らしい。なんとなく字面?から、何を書いてるか予測できるが、Twitterなのかな、遠慮がちに書かれた「翻訳」ボタンを押すと一発で分かるのはすごい。

実はかも@シャーレのルーツはタイにある。小学生の2年間を父の仕事の都合で、バンコクで過ごしたのだ。日本人学校では、週に2時間タイ語の授業があるが、まだまだ漢字も絶賛学習中のころの話。通称、ヘビ文字と言われるタイ語の読み書きはできない。動物の象形文字のように習った記憶はあるのだけど、せいぜい100 ⇒ ๑๐๐   紙幣に書いてあったこの文字くらいかな。だから2-1をタイ文字で書くと、๒-๑ となる。まあ日本人も、日本  三対零 タジキスタンとは書かないけど。

 

ともかく西野ジャパンじゃなかった、西野タイランドが、強豪UAEを破り、最終予選進出に大きく前進した。前の試合で、ウォーミングアップ中に打撲のような怪我をし、欠場を余儀なくされたティーラトンも元気に先発復帰し、悪魔の左足が猛威を振るったようだ。

https://twitter.com/y_kawaji/status/1184126074801647616?s=21

 

この表情、素敵。自信を深めて、チームに再合流してほしいところ。

 

畠中槙之輔は、タジキスタン戦も出番は来なかった。人工芝のグランドと見知らぬ土地で、得たものとは、ひょっとして海外移籍への渇望だったかもしれないけれど。Jの日本人選手としては出色でも、吉田、冨安、植田、昌子と他のCBは皆欧州でプレーする時代。タイ語を一瞬で訳せるのと同様に、日本人のセンターバック達が続々と海を渡るのは15年、いや10年前ならイメージしづらかった。

 

未明には、東京五輪世代がアウェイでブラジルを撃ち合いの末に破るという金星。遠藤渓太は磐田戦での負傷が原因で遠征を取りやめたが、快挙にも悔しさが入り混じっているだろう。これは、湘南にぶつけるしかない。とばっちり弾を喰らえ。

渡辺皓太はU20のサンパウロ戦ではスタメンだったが、出場がなし。田中碧、中山という同ポジションの選手が大活躍したのを見て、何を感じたか。とになくナベコウタには巧さを感じる。ボールさばきは、マリノスナンバーワンで入れ違いで移籍した三好康児をも凌ぐかもしれない。その三好は、スタメンで勝利を祝うとともに、ルヴァン杯の決勝が、所縁のある「札幌対川崎」に決まったことに興奮。よし、リーグはマリノスが獲るからね。その時はもっともっと喜んでね。

 

 

横浜国際総合競技場は、ラグビー日本代表の快進撃で超満員となった。先のマリノス対シティをさらに上回る人数と言われても、もう数えられない。

マリノスサポーター達は、流域を洪水から守りながらも、ラグビーの新しい歴史を刻んだホームスタジアムを誇りに思う。

 

そうさ、残された今年のマリノスの試合は、12月7日のあと1試合。瓦斯との最終戦。この後の展開次第では「勝った方が優勝」となる可能性すらあるビッグマッチだ。この試合を超満員で、そして勝利を、優勝を祝う。

満員のニッパツもいいけれど、ネンチケがない人はなかなか行けないのも事実。最後はやはり日産で。

 

マリノスのない週末は、気持ちが所在なげで、ほかの大会の話を聞くとそっと耳を塞ぐ。J2の動向も気にならないと言えば嘘だが、どこが勝っても心を乱したりしない。

そうしていたら、この隙間だらけの日程も、急に愛おしくなってきた。1試合1試合を噛み締める時間も長い。

 

じゃあここで、磐田戦のハイライトをどうぞ!って

言っても不思議に思う人はいない。そのくらい悠久の秋。

 

湘南に勝ったらまた一週休み。鳥栖にも勝って、札幌にも勝ったら、きっと首位だな。そしたら最後の一週休みで、クライマックスの3連戦。

 

ともに強いマリノスを作る、2019年の旅が最高の結末であるように。